去る10月1日、一斉に値上げがされました。特に食料品や飲料が顕著でした。中にはかなりの高額の値上げがあり、また数量を減らすというステルス値上げの場合も。値上げの原因は、急激な円安傾向と、ロシアによるウクライナ侵攻による世界的なエネルギー不安が言われています。円安は、アメリカと日本との金利差が原因なので、日銀の金融緩和政策の転換がなければ、円安傾向は続きます。他方ロシアがウクライナから撤退する可能性はあるかもしれませんが、当分の間は膠着状態が続く可能性が高いです。と言うわけで、素人の私達でも、値上げの秋は、冬まで続くという予想が立てられます。
　日銀の黒田総裁は、国会で「エネルギーや食料品、耐久財などの価格上昇により、本年末にかけて上昇率を高める可能性が高い」と述べましたが、同感です。そして、来年になると「物価上昇率のプラス幅は縮小していく」と述べて、物価が下がるような言い方をしています。これにはすこぶる疑問です。物価高に対する対策はどうするのか、という点には何も無いのでしょか。思い切って時限的にも消費税の減税をすることが最も有効と考えますが。
（１０月１７日記）