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2022.10.24

電話番号

音声での通信手段は、格段に進化しています。

自分が子どもの頃=昔は、固定電話でした。黒電話のダイヤルを回して、電話をかけていました。

そのうち(大学生のころ)、固定電話はアナログ回線からプッシュホン回線になり、ピッ・ポッ・パという感じでボタンを押して電話をかけるようになりました。電卓と電話のボタンの数字の並びが異なるのが気になりながら・・・

さらに、ポケベル、携帯電話(勤めていたころ)、スマートフォン(弁護士になってから)というように、一人一台になっていきました。

また、電話だけでなく、ファクシミリ、メール、LINEなどのSNSが使えるようになりました。

そのおかげで、現在は、弁護士と依頼者の連絡も、通信手段の進化に従って多様になりました。

ところで、黒電話から進化するに従って、電話番号を覚える人が少なくなりました。

黒電話のころは、全員が、紙の電話帳に電話番号を書き出していたし、よく架ける学校の友達の電話番号は暗記していました。自宅の電話番号を覚えていないということはありませんでした。

ところが、今は、携帯電話をつかうとアドレスが機器に登録できるので電話番号を覚える必要もなくなり、LINEなどSNSを交換しあっている場合は電話番号を知らなくても音声通話ができます。

なので、依頼者に電話番号を教えてほしいといっても、(すぐに・まったく)答えられない場面が増えてきました。

とくに、警察に捕まっている人から家族(配偶者・親・きょうだい)の電話番号をその場で聞き出すことが、このごろはほとんどど不可能です。みなさん覚えていないうえに、押収されているのですぐに電話を見せてもらえないこともあります。

警察に捕まった人にとっては家族との連絡手段を早期に構築することは命綱です。弁護活動にも、いろいろ支障を来します。

機械の進化は、かならずしも良いことばかりではありません。

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