中神戸法律事務所 Nakakobe Law Office

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2025.02.03

若い人との付き合い方(1)

若い人を仕事の後に飲み会に誘うと「残業代が出ますか?」と言われたという話をよく耳にしますが、あれは都市伝説ではないかと私は思っています。私は、若い弁護士らの集まりである青年法律家協会の役職を長年務めさせてもらっていて、50代になった今でも少なくとも月に1回は若い人と飲みにいく機会があります。青法協は弁護士だけではなく、学生向けの学習会や、受験生向けゼミなんかもよくやっていて、終わったあとは必ず食事に誘うようにしています。メンバーは20代が大半ですが毎回かなりの出席率です。むしろ私たちの時代よりも飲み会への参加意欲は高いという気がしています。今の学生はお金がない人が多いので、おごってもらえるとなると来てくれます。合理的です(笑)。あと、社会に出て厳しい競争が待っていると自覚している人が多く、今のうちに色んなことを学でおこうという意欲が高い人が多いです。なので、飲み会に誘ってもなかなか来ないというのは都市伝説ではないかと私は思っています。40代、50代の皆さんはあまり都市伝説に惑わされず、どんどん誘ってみて頂きたいです。ただ若い人と飲みに行くときに一つだけ気を付けていることがあります。弁護士業界一つとってみても、私たちの時代よりも今はずっと一人前になるまでの道のりが厳しいです。今後は人口が減ってマーケットが小さくなるだろうし、AIなどの新技術との競合も生まれ、将来の見通しがますます立てにくくなっています。だから、自分がどうやって弁護士として身を立ててきたのかの話(いわゆる営業の話など)は、あまり役には立たないだろうということは自覚し、お蔵に入れております。一方で、変わらない弁護士としての技術というものももちろんたくさんあるはずなので、そこは臆せずに話をしています。その見極めを気を付けてさえいれば、若い人も貪欲に吸収しようとしてくれます。ぜひチャレンジして欲しいです。
                                                八木和也

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