その他
2021.12.20
うつと自殺の関係
過労死防止対策推進法が成立してから、政府は、毎年1回、過労死等防止対策白書を発行しています。
過労死防止のための啓発活動の一環です。
今年の白書による統計分析はショッキングでした。
5年間に労災認定された自殺者(自死者)のうち497人について分析調査した結果、
1 自殺の時期は月曜日が最も多い
2 うつ病などの精神疾患の発症から6日以内に死亡(自殺)したケースが半数近く(47.3%)を占めている
3 精神科/心療内科の受診歴がない人が64%。特に、極度の長時間労働があった事案については、受診歴なしが76.1%
というのです。
つまり、
うつを発症して短期間で自殺に追い込まれていくし、医者にかかる間もない
ことが分かります。
もちろん自殺の原因は、仕事内容の変化・長時間勤務・上司からのハラスメントなどであり、これらを是正することが最大の自殺防止対策です。
しかし、さきにみた、うつになってから死亡するまでの期間の短さ、受診歴の低さを考えると、周囲の人(家族・同僚)がはやく異変に気づいて専門家による対処を求めることの重要性を示しています。
みなさんも、周囲の同僚に気を配って下さい。