その他
2020.10.16
ストリートピアノ♪
弁護士 野上真由美
最近、神戸市内の駅付近には、ストリートピアノが多く設置されている。当事務所の最寄り駅JR神戸駅地下のデュオ神戸にもアップライトピアノがあり、今はハーバーランド駅にも試験的に置かれているらしい。放送のBGMとは違う生のピアノの音が流れると心が弾む。ただ、大抵とても上手な人しか弾いていない印象で、「誰でもご自由にお弾きください」という看板はあるけど、2年前からピアノを再開したばかりの私は「誰でも」ってわけにはいかないんだよなーと勝手に高いハードルを感じている。
そんな私にもストリートピアノを弾くチャンスがやってきた。人通りの少ない場所にピアノを見つけた。はっきり言って証人尋問よりも緊張する。でも、何でもない顔をしてショパンのワルツ7番嬰ハ短調Op64を弾いてみた。弾き始めは手が震えそうになったが、弾いているうちにただ音が空間に広がっていくことだけを感じていた。弾き終わると数人の方から拍手をいただいた。とても驚くとともに、その場に偶然居合わせただけの人と私が音楽を共有できたことが嬉しかった。ベタだけど音楽の素敵なところだと改めて思った。
でも、やっぱりまだ人通りの多いデュオ神戸で弾く勇気は出ない。今はショパンの革命のエチュードを練習中だ。夜中にヘッドホンを付けてボチボチ弾いている。いつか、堂々とデュオ神戸のピアノで弾いてみたい。