その他
2025.03.04
「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」を元滋賀県民が見る
弁護士 野上真由美
令和7年2月某日、「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」がテレビで放映された。「翔んで埼玉」の続編ということで有名な俳優さんたちが全力でふざけており、それだけで笑えるのだが、滋賀県出身の私は、滋賀ネタに涙が出るくらい笑いこけ、こんなに滋賀県が注目されることなど、かつてあっただろうかと感動すら覚えた。
とにかく滋賀の小ネタが満載。滋賀県民はほぼ100%わかるけど、他府県しかも関西以外の方はほぼ100%わからないネタが出てくる出てくる。ゲジナン(車のナンバーの「滋」がゲジゲジに見える)、平和堂(スーパー。テーマソング付。みんな歌える)、ホップカード(平和堂のポイントカード。劇中、逃走資金となる)、うみのこ(小学校5年生は宿泊付き乗船体験。琵琶湖周航歌、小学校5年生を滋賀で過ごせば全員歌える)、鮒ずし(匂いで攻撃!)、さりげなく置かれている「サラダパン」、飛び出しとびた君(交通安全を守る立て看板。劇中、大活躍)など。本当によく調べられていた。
ストーリーは、日本征服を狙う大阪(片岡愛之助府知事)や、それに便乗しようとする神戸市(藤原紀香市長)、京都市(川崎麻世市長)から虐げられる滋賀は、和歌山、奈良とともに立ち上がり・・・という感じだ。詳細な内容はネタバレになるので避けるが、滋賀がいじり倒されながらも頑張るこの映画を見終わったとき、滋賀を懐かしく思い出し、あ、私って滋賀のこと好きやったんかと気づいたのだった。
滋賀以外の都道府県も結構いじられているので、自分の出身県が何と言われているか、肩の力を抜いて笑って見てほしい。最後のミルクボーイの滋賀漫才もお見逃しなく。