その他
2022.02.07
藤井竜王,史上最年少五冠達成か?
弁護士 西田雅年
2022年早々,棋界に大きなニュースが出ました。一つは,藤井竜王が,王将位をかけて,渡辺名人と戦っています。現在王将戦七番勝負の第3戦まで終わり,藤井竜王の3勝であり,王将位には後1勝です。今月の11日・12日にかけて,第4戦が行われる予定で,藤井竜王が勝てば,王位,棋聖と叡王の合わせて五冠となりますが,史上最年少で獲得することになります。さらに,順位戦では現在B級1組に在籍していますが,最終局に勝てばA級に昇格できることになります。A級は,名人位への挑戦をかけたリーグで,ここでトップを取れば名人位に挑戦できます。現在19才の藤井竜王は,実力と実績を飛躍的に伸ばしているにもかかわらず,テレビなどで拝見すると非常に謙虚で,おごりも全くありません。藤井竜王の快進撃を止めるのは誰ななのか,非常に興味深いです。
他方残念なニュースですが,羽生善治九段が,A級に29期在籍するも,B級1組に陥落するということも驚きました。羽生九段は,かつては7つのタイトルすべてを独占し,しかも全てで永世位を獲得するという,圧倒的な実力を誇っていました。藤井竜王と入れ違いに陥落することになると,これはいよいよ世代交代なのでしょうか。いやいや,さすがの羽生九段も不調もあると思いたいです。来年度からの巻き返しを願っています。
(2月6日記)