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2020.10.23

「COVID-19」

弁護士 羽柴 修

趣味は?と問われて取りあえず「読書」と答える私がウイルスに触れたのはロビン・マランツ・ヘニッグという人の「ウイルスの反乱」(1995年初版)です。同氏は「記録の残っている限り昔から、新しいウイルスは何時も出現していた。しかし、私たちが今までになく狡猾な方法で自然界に侵入するようになってから、そのペースは速くなってきている。森林の開拓から遺伝子組み替えに至る人間の行動はウイルスのカタストロフィーを招いている。その結果、核のホロコースト(大量虐殺)に匹敵するほどの環境的ホロコーストが起きるかも知れない」と警告していました。

 私たちの身近にいる「最も小さくて、時に急速に変異する複雑で賢いウイルス」との闘いはこれからも間断なく続きます。ウイルスは人間の社会生活や経済を破壊し、人間の心を破壊します。今、私たちは身をもってこのことを経験しています。「弾道ミサイル等の脅威から我が国を防衛しうる迎撃能力を確保する」とか「それでも駄目なら敵基地攻撃する能力を保有する」など核武装やミサイル開発に血道をあげることが如何に愚かなことであるかは誰にでも分かります。

 新型コロナウィルスは現代社会の盲点をついています。「人間にとって大切なことは何かいうことをじっくり考えろ」とウイルスは言っています。

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