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2026.02.01

第51回衆議院議員選挙について思うこと

日本中学生新聞を発行している川中だいじさんが、今回の衆議院議員選挙の争点について、「私たち中学生が大人になったときに、私たちが戦争に行かなくてもよい世の中にするか否かだ」と述べたそうだが、私も全く同じ意見だ。

 

何度もコラムに書いてきたが、排外主義というテーマについて今回も取り上げたい。

 

排外主義という思想は、社会にとっての毒である。蔓延していけば、やがて戦争という病を発症し、国を破滅へと導く。

 

私たちの脳には、異質なものに対して違和感を覚えるセンサーが備わっている。肌の色が違う、目の色が違うと言った特徴をもつ人たちの集団をみると、漠然とした不安を覚えたりするのはそのためだ。

 

もう一つのやっかいな脳の働きとして、分類してしまうということがある。現に経験として、ある外国人に迷惑をかけられたことがあったりすると、すべての外国人を迷惑な存在とみなし、拒否してしまう感情が生まれてしまう。

 

移民によって出来た国アメリカでも、建国から250年たった今でも黒人などマイノリティーへの差別は克服できず、たびたび警官は無実の黒人を射殺してきた。

 

つまり私たち人間は、異質なものを一括りにして排除したいとの感情が自然に生まれてしまう性質をもっているのだ。

 

政治家が外国人の問題を叫ぶことの意図するところは、とてもはっきりしている。私たち誰もが持つこうした闇の部分に光をあて、不安を煽ることだ。人は安心をもたらしてくれるリーダーに喝采を送る。この傾向を知り抜いている政治家の常とう手段こそが、排外主義なのである。

 

外国人にマナーが足りないのであれば、それをしっかりと身に着けてもらうための教育が必要だろう。違法行為に手を染めた外国人は処分し、犯罪であれば退去してもらうのもやむを得ない。

 

しかしながら、異質なものを排除してしまいたい感情を肯定し、この気持ちを増幅させていけば、やがて近隣諸国とのトラブルにも、冷静には対処できなくなる。自分たちこそが常に正義であるとの錯覚に陥り、力でねじ伏せようなどと愚かな選択をしてしまう。

 

現に高市総理の発言から生じた中国とのトラブルも、対処する方法をみつけられずに経済的な損失が拡大しているのに、国民は失言した高市総理を応援するといった倒錯した感覚に陥ってしまっている。

 

今回の選挙では、こうした排外主義を肯定するような結果となることを絶対に避けなければならない。こうした思想を広める自民党や維新、参政党には議席を与えてはならない。

 

無用な戦争に子供たちを巻き込み、戦場へ送って殺し合いをさせること以上に罪深い罪を私は知らない。今がその選択の時である。

 

 

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